8月3日(日)開催!ドイツのアニメイベント、「AnimagiC 2025」の『ワンパンマン』パネル オフィシャルレポート公開!
【開催日時】
2025年8月3日(日)11:00開演 ※ドイツ時間
【出演者】
古川慎(サイタマ役)、松井千夏(アニメ『ワンパンマン』プロデューサー)
【オフィシャルレポート】
ドイツのマンハイムで2025年8月1日(金)〜3日(日)に開催されたヨーロッパ最大規模のアニメコンベンション「AnimagiC 2025」にて、アニメ『ワンパンマン』のパネル「“One-Punch Man” Special Panel Script」が現地時間8月3日(日)に行われた。パネルのゲストとして、サイタマ役の古川慎さん、松井千夏プロデューサーが出演。司会はニノ・ケルルさんが担当した。
原作コミックスは日本でのシリーズ累計発行部数が3,400万部を突破、アニメは2025年10月から待望の第3期の放送が控える大人気作『ワンパンマン』。ドイツのファンの温かい拍手に迎えられ、古川さんと松井プロデューサーが登壇。古川さんの第一声「ドイツ、最高かよ!」に場内は早くも沸き立つ。司会のケルルさんの掛け声に合わせた大きな「おはようございます!」が場内から聞こえると、古川さんは「ありがとうございます! ダンケシェーン!」と力強く返答。早速、ドイツについて聞かれた古川さんは「ずっと来てみたかった。沢山の方々にパネルに来ていただけて、とても嬉しいです」と答え、会場を沸かせた。
ここからは、ファンが選んだアニメ第1期と第2期の印象的なエピソードを掘り下げていく。早速、第1期第1話のサイタマの過去のシーンがスクリーンに流れ、古川さんは「10年前なので懐かしい気持ちでいっぱい。ここから始まったので初心に立ち返ることができます」と振り返った。松井プロデューサーは、カニランテを演じた徳本恭敏さんに触れ、「徳本さんの声を聴いた瞬間にスタッフ一同がカニランテだと思いました。なので『ワンパンマン』で最初に決まったキャストはカニランテ役の徳本さんです」と秘密を明かし、会場は大きな笑いと拍手に包まれた。
また、第2期第13話でキングがサイタマに本当のことを打ち明けるシーンについて、松井プロデューサーは「サイタマとジェノス以外のメインキャラクターは基本的に指名だったので、強さと弱さを表現できる安元さんにお願いしました。それとヒーローになる前の髪があるサイタマの古川さんの演じ分けも魅力です。この話数はぜひ見返していただけると嬉しいです」と熱く語った。第2期第23話のガロウがA級ヒーローたちと繰り広げる激しい戦闘シーンについて、「この辺りからガロウに感情移入する方が増えたんじゃないかと思います。ぜひ皆さんもガロウを好きでいてくれると嬉しいです」と古川さん。第2期第24話のガロウの過去のシーンについて、松井プロデューサーは「ガロウは演技力を求められる複雑な役なので、緑川さんしかいなかったなと改めて思っています」と語ると、それを聞いた古川さんが「安心しました。僕が緑川さんのことを好きだから(ガロウ役に)選んだのかと思っていました」と続け、場内はまたも大きな笑いに包まれた。第2期の総括と第3期の展望について古川さんは、「第2期で怪人協会が登場し、今後はヒーロー協会と激突していく。ここから先は様々な視点から物語が描かれていくと思いますので、第2期までの物語を皆さんともう一度共有できたらいいなと思っています」とコメント。松井プロデューサーは「第3期のキャッチコピー『最強 VS 最恐』は、最も強いの“最強”と最も恐いの“最恐”。S級のヒーローたちも活躍しますのでご期待ください」とまとめた。
続いては、事前に募集していたサイタマの「好きなセリフ」ベスト3の発表! サイタマ役の古川さんがセリフを生披露することになり、会場は大熱狂。第3位は「趣味でヒーローをやっている者だ」。古川さんも「このセリフを一番言っているかも」と納得の様子。第2位は「腕立て伏せ100回 上体起こし100回 スクワット100回 そしてランニング10㎞ これを毎日やる!!!」。司会のケルルさんが「収録の前にこのメニューを古川さんも毎回やっているんですよね?」と無茶ぶりし、「正気ですか!?」と古川さんが返す一幕も。そして、第1位に選ばれたのは「丸一週間後が…、来週の土曜…つまりは今日も土曜ってことじゃねえかよ…という事は という事は 今日がスーパーの特売日じゃねーか」。古川さんは「意外ですね。これが第1位になった理由が気になります」と戸惑いながらも全力でやり切り、場内からは歓声が巻き起こった。
ここからはゲストのお二方に気になる質問を次々とぶつけていく質疑応答のコーナー。まずは「サイタマの魅力」について、古川さんは「存在がふざけているところ」、松井プロデューサーは「普通の感覚を忘れないところ」と回答。「好きなキャラクター」について、古川さんは「ジーナス博士」、松井プロデューサーは「豚神」と答え、偶然どちらも浪川大輔さんが声を担当しているキャラクターが選ばれることに。「サイタマを演じていて一番難しかったこと」について、「全部難しいですよ」と古川さんがその苦悩を暴露すると、松井プロデューサーは「サイタマは難しくて、古川さんの声を聴いたときにようやくイメージが湧きました」とオーディション時の苦労を明かした。その他、ここでしか聞けない話が飛び出した貴重な時間となった。
ここで第3期のPVがスクリーンに流れ、既に始まっている第3期のアフレコについて聞かれた古川さんは、「視点の切り替わりがエキサイティングな展開を呼んで、アニメーションとしても楽しんで観ていただけると嬉しいです」と語った。さらに、JAM Projectが第3期のオープニング主題歌を担当すること、そして第3期のエンディング主題歌を古川さんが担当することを古川さんご自身が発表し、場内の盛り上がりは最高潮! 最後は場内のファンに向けてメッセージを伝える。「10年という長い年月をかけて第3期まで辿り着けたのは、今日来てくれたドイツの皆様のおかげでもあります。第3期は、改めて『ワンパンマン』が好きだったなと思っていただける作品にできるよう頑張って参ります」と古川さん。「ギリギリまでJ.C.STAFFの皆さんが良いものを作るべく全力を注いでくださっています。期待して待っていてください」と松井プロデューサー。最後は、古川さんの掛け声で「ワンパンチ!」と声を揃えて場内のファンと共に記念撮影を行い、パネルは幕を閉じた。