9月14日(日)開催!10周年記念「ワンパンマン マジ音楽祭」オフィシャルレポート公開!
【開催日】
2025年9月14日(日)18:30開演
【出演】
JAM Project(アニメ第1期・第2期オープニング主題歌アーティスト)
森口博子(アニメ第1期エンディング主題歌アーティスト)
宮崎誠(音楽)
古川慎(サイタマ役/アニメ第2期エンディング主題歌アーティスト)
石川界人(ジェノス役)
緑川光(ガロウ役)
梶裕貴(音速のソニック役)
安元洋貴(キング役)
原作コミックスの日本でのシリーズ累計発行部数が3,500万部を突破、アニメ第3期が2025年10月5日(日)から放送開始となる大人気作『ワンパンマン』。この度、アニメ『ワンパンマン』10周年記念「10周年10撃プロジェクト」の一つである「ワンパンマン マジ音楽祭」が、9月14日(日)に練馬文化センター 大ホールにて開催された。当日は、サイタマ役の古川慎さん、ジェノス役の石川界人さん、ガロウ役の緑川光さん、音速のソニック役の梶裕貴さん、キング役の安元洋貴さんら豪華キャスト陣が登場し、迫力の生アフレコを披露。さらに、音楽を手掛けた宮崎誠さんによる劇伴の生演奏や、アニメオープニング主題歌を担当したJAM Project、アニメ第1期エンディング主題歌を担当した森口博子さんらのライブが行われ、大熱狂の夜を生み出した。
ライブの開演に先立ち、サイタマ、ジェノス、ガロウ、音速のソニック、キングが場内アナウンスを行い、それぞれの個性が表れた賑やかなやり取りで観客を楽しませた。アタック映像の後、古川さんの「趣味でヒーローをやっているものだ」という名セリフを皮切りに早速「10周年振り返り生アフレコ」がスタート。アニメ第1期、第2期を振り返りながら、各キャラクターの印象的なシーンを順番に披露した。
まずは地底王の登場シーン。古川さんの戦いの高揚感を表現する演技で、観客は一気に作品の世界に引き込まれた。
その後、石川さんが登場し、ジェノスがサイタマに弟子入りを志願するきっかけとなったモスキート娘とのバトルシーンを再現すると、梶さんは音速のソニックがサイタマに出会う“あの”名シーンをアフレコ。梶さんのセリフの息遣いの徹底っぷりに、客席からも笑い声が漏れた。
続いて安元さんは、キングとサイタマが出会った場面を披露。コメディとシリアス、対照的な雰囲気を見事に演じ分け観客の心を掴んだ。
続いて、緑川さんはアニメでガロウが初めて登場し、A級ヒーロー3人を難なく打ち負かす衝撃的なシーンを披露。鳥肌が立つ迫真の演技でガロウの圧倒的な強さを見せつけた。
その後も、各キャラクター同士のバトルや、クスリと笑えるシーンがノンストップで繰り広げられた。生アフレコの最後には、サプライズとしてアニメ第3期第1話の一部を生アフレコで披露。会場からはどよめきと歓声が上がった。ヒーロー狩りの噂を聞きつけたサイタマが、ガロウを捜しに向かうシーンを披露し、第3期への期待を掻き立てたところで、生アフレココーナーは終了した。
そして、「マジライブ」のコーナーへ。『ワンパンマン』の劇伴を制作した宮崎さんが率いるバンドがステージに登場。そして、赤い照明をバックにJAM Projectがシルエットで現れ、歌唱したのはアニメ第1期オープニング主題歌「THE HERO !! 〜怒れる拳に火をつけろ〜」。メンバーは拳を突き上げ、ジャンプしながら躍動感たっぷりにパフォーマンスし、観客もペンライトを赤に切り替えて力強く応援。
その後、怒涛の劇伴メドレーがスタート。1曲目は、ファンには馴染み深い「正義執行」。スクリーンに映し出されたアニメ映像をバックに、弦楽器と管楽器が重厚感あるサウンドを奏で、観客は演奏に身を委ねながら作品世界に没入していた。続いて、バンドメンバーがハンドクラップを煽って届けたのは「Genos fights」。アップテンポで鼓動を高める演奏がジェノスの戦闘シーンとシンクロ。続く「Martial Arts」では印象的なヴァイオリンの旋律が会場に響き渡り、観客はその音色に思わず引き込まれた。その後MCで、宮崎さんは「こんなに素晴らしいイベントに参加できてとても光栄です。出し惜しみ一切なく、バトル曲のみの『マジセットリスト』でいきたいと思います!」と意気込みを語った。バンドメンバーの紹介後、「Never End」「Rapid Speed」「Accept Battles」と、スリリングかつ耳に残るメロディラインの楽曲たちを畳み掛けるようにパフォーマンスし、会場の熱量は右肩上がりに登っていった。「Fubuki」では、冒頭のベースからはじまり、トランペットとトロンボーンに加えサックスが織りなすジャジーな空間が演出された。
その後、宮崎さんは本作の劇伴制作について振り返り、自身の音楽キャリアがギタリストから始まったことに触れ、「正直、ギターサウンドに新鮮味を感じられない時期があったのですが、そんな折に、エレキギターの音をフィーチャーした劇伴というコンセプトで『ワンパンマン』のオファーをいただきました。これまで自分が培ってきたギターの引き出しを余すところなく使い、大袈裟でもなく、この作品が僕のターニングポイントとなったと感じています」とコメント。また、アニメ第3期の劇伴についても「監督と音響監督には僕の音楽性をすごく尊重していただき、我ながらすごく良いものができたんじゃないかと思います」と熱く語った。
そして、アニメ第3期の劇伴であるゾンビマンのテーマとガロウのテーマを初披露することを明かし、会場から歓声が上がった。ゾンビマンは宮崎さんも大好きなキャラクターとのことで、「クールで不死身な彼をイメージして作曲した」とコメント。ガロウについては、「アニメ第2期にあったガロウのテーマをパワーアップし、今までと違った表情を音楽でお見せできると思う」と太鼓判を押した。「アニメ第3期の特報やPVの劇伴に、ガロウのテーマ曲の伏線を入れていたので、もしお分かりになる方は今日その答え合わせができると思います」と遊び心を覗かせた。そして、アグレッシブなギターが印象的なゾンビマンのテーマと、壮大なガロウのテーマ曲の生演奏が、第3期のドラマチックな展開への期待を高めた。曲が終わると、宮崎さんは改めてバンドメンバーを一人ひとり丁寧に紹介し、観客は万雷の拍手で応えた。
その後、再びJAM Projectがステージに登場。JAM Projectが宮崎さんらバンドの生演奏で歌唱するは初めて。10周年だからこそ実現したタッグに影山さんは「宮崎さんとの生ライブ最高です!」と語ると、客席からは大きな歓声が沸き起こった。そして、アニメ第2期オープニング主題歌「静寂のアポストル」を歌唱。迫力満点の力強い歌声で会場を圧倒した。
続いて、森口さんがステージに登場。アニメ第1期第12話のエンディング主題歌「悲しみたちを抱きしめて」を歌唱し、包容力のある優しい歌声を会場に響かせた。拍手と歓声を浴びながら「拍手が熱いですね。ありがとうございます」と笑顔でコメント。ファンへ10周年を祝うコールを呼び掛け、森口さんが「『ワンパンマン』10周年」と言うと、観客は「おめでとう!」と元気な声で応答。「10年経った今も繋がりを大事にしてくださるファンの皆さん、声優の皆さんやJAM Projectの皆さん、スタッフの皆さんには感謝です。今日ここに参加できて心から嬉しいです。本当にどうもありがとうございます!」と語った。続いて披露したのは、アニメ第1期第1話から第11話までのエンディング主題歌「星より先に見つけてあげる」。この曲について森口さんは「サイタマが趣味でヒーローをしているということで、相当慈悲深い方なんだと思う」と語り、曲を聴いたファンが「この曲はサイタマの帰りを待つサボテンの目線か」「ジェノスの目線か」など様々な感想を持っているのを目にしたことを語り、会場は笑いに包まれた。そして「皆色んな角度から聴いてくださって、広がりがあっていいなと思いました」と改めて感謝の気持ちを述べた。
ステージの暗転後、古川さんが登場し、自身が歌うアニメ第2期エンディング主題歌「地図が無くても戻るから」を歌唱。感情のこもった力強い歌声で観客一人ひとりの胸に届けた。
古川さんの歌唱が終わると、安元さんMCのもと、キャスト5名が登場。ノリノリで自己紹介を終えると、トークコーナーへ。JAM Project feat.BABYMETALが手掛けるオープニング主題歌「Get No Satisfied !」を使用したアニメ第3期の新規CMとBABYMETALのコメント映像の流れで、JAM Projectが再び登場。BABYMETALとのコラボについて影山さんは「『ワンパンマン』はかなりロック色が強いし海外でも凄く人気があるということで、コラボするならBABYMETALしかいないだろうと思った」とオファーをした経緯を語った。また、新曲について、普通のアニソンとは違ったテイストを目指し、「ストリート感のある、ラウドなサウンドを目指しました」と語った。収録に際して、「BABYMETALはすごく良い子たちで、収録前に声出しさせてくださいと言って発声練習をしているのを見て、メンバーに見せてやりたいなと思いました(笑)」と話して笑いを誘った。最後にファンへのメッセージとして、「アニメ第3期も担当させていただき本当に光栄です。全力を尽くしたので楽しみに待っていてください!」と話し、盛大な拍手を受けた。
そしてここでキャスト陣がファンにメッセージを届けた。
安元さんは、「全部キングの面白いシーンでしたね。『ドッドッドッ』を言うかと思いましたが、言いませんでした(笑)。アフレコも進んでおり、かなりエライことになっているので、ぜひ楽しみに待っていてください!」とコメント。
緑川さんは自身が演じた生アフレコのシーンについて、「自分の中でもやり切った感があったシーンだったのでまた演じると聞いて驚きましたが、絵がきちんとできている状態で演じるのはいつもと違って楽しかったです。アニメ第3期でもパワフルに戦っておりますので、ぜひ期待して待っててください!」と語った。
梶さんは「今日にいたるまで漫画やアニメを見返していて、ソニックと自分は共通点がほとんどないと思っていたのですが、改めて漫画を見返して、第15巻のカバー裏でソニックが入っているトイレに『食べられる野草一覧』が貼ってあるのを見て、僕も新人時代にお金がなさ過ぎて『食べられる野草』という本を買っていたので、まさかの共通点を見つけられました!おかげでアニメ第3期も頑張れそうです。よろしくお願いします!」と周囲を笑いに包んだ。
石川さんは「今回のアフレコではジェノスが生い立ちを語る早口のシーンがなくて安心しましたが、いつかは皆さんの前でやってみたいと思います(笑)音楽祭を通して、様々なシーンが皆さんの心の中に思い浮かんだと思います。それほど音楽の力って強いんだなとこの音楽祭で感じることができました。第3期も本当に楽しい作品にできあがっており、豪華なものがもっともっと豪華になってお届けできると思うので、楽しみにしていてください!」とコメントした。
古川さんは「先程のアフレコは、10年という歴史がギュギュっと詰まったものになっていたと思います。ここまで本当に長かったし、この先も長い戦いになりそうだと思いますが、付き合っていただけますか?今後とも『ワンパンマン』をよろしくお願いいたします。ありがとうございました!」と締め括ると、大きな歓声と拍手を浴びながら、キャスト陣はステージを後にした。
ここからは最後の歌唱コーナーへ。JAM Projectにバトンタッチし、『ワンパンマン』イメージソングメドレー
(サイタマイメージソング「豪腕パンチ」、ジェノスイメージソング「Burning Blue ~蒼炎のソルジャー~」、音速のソニックイメージソング「残像のリベンジャー」、ヒーローイメージソング「ENTER THE HEROES」)を披露した。クライマックスに向け、会場のボルテージは再び高まり、客席はそれぞれの楽曲に合わせてキャラクターカラーにペンライトの色を変えて、彼らに熱い応援を届けた。
そして、フィナーレを飾ったのは古川さんによるアニメ第3期エンディング主題歌「そこに有る灯り」。本イベントにて初解禁・初歌唱となり客席は盛り上がりを見せつつも、古川さんの優しくも力強い歌声に引き込まれ自然と横に体を揺らして聴き入っていた。
その後は出演者全員がステージに登壇してエンディングの挨拶に。アニメ10周年や森口さんのデビュー40周年、JAM Project結成25周年、さらに、イベント当日が誕生日のJAM Projectメンバーの福山芳樹さんに加え、古川さん、梶さんが同じく9月に誕生日を迎えるということで、全てまとめてお祝いするべく、サイタマのお祝いケーキが登場。
皆でバースデーソングを歌い、会場もお祝いムードで和んだところで、古川さんの「せ〜の」の合図で全員が「ワンパーンチ!」とコールを行い、この日一番の一体感を生み出して、10周年という歴史を感じる盛り沢山なイベントは、大盛況のまま幕を閉じた。